S2Hibernate-JPA と Kuina-Dao

S2Hibernate-JPAは、前回のサンプルで示したように基本的にEntityManagerを使いやすくするためのものです。
もちろん、これだけでも便利なのですが、Kuina-Daoと組み合わせるともっと便利です。

Kuina-Daoを使えばDAOの実装クラスがいらなくなってEntityManagerとやり取りする必要もなくなるんです。前回のサンプル(実はちょっとだけ変更済みなのですけど...)でいうと、このインタフェースだけで主キーによるエンティティの取得ができちゃいます。楽チン。

public interface EmployeeDao {
  Employee find(Integer id);
}

それに、Kuina-Daoはメソッドのシグニチャやパラメータ名を利用した規約からJPQLも自動で組み立てくれます。JPQLは自分で作成しても正しいクエリかどうか確かめるのが面倒なので自動生成は効率がいいと思います。


追記
で、さらに、Doltengを使うともっと便利です(簡単なマニュアルへはDoltengはてなキーワードからたどれます)。
前回、xxx.diconにクラスパスを通して...みたいなことをサンプルを動かすための手順に書きましたが、このような作業はすべてDoltengがやってくれるからです。
Doltengをインストール後、Eclipseのメニューから「File」→「Project」→「Chura」→「Chura Project」と進み、必要な項目を埋め、ProjectTypeに「Easy Enterprise」を選択すれば各種diconやパッケージを作成してくれます。
DatabaseViewを開いてDBに接続すれば特定のテーブルからEntityやDAOも作ってくれちゃいます。昨日はじめて動かしてみてすごいなーと思いました。

今はちょっと不具合があって生成されるソースコードなどが完全ではないようですが、JPAまたはEJB3を簡単に使いたい人は要チェックです。